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愛しの花たち in Canada

アルティッシモの思い出

まだ夫も私も若くて、バブルに踊って身の丈に似合わぬ

家を建てたころ、狭い庭を薔薇の庭にしようとしていました。

家は大阪にありましたから、近くの新家という駅近くに

津志本貞という薔薇の専門家のバラ園があることを訪ねたことがありました。

津志本氏はいなかったのですが、庭は見せていただけました。

そのときであったのがアルティッシモでした。

それまではガーデニングに対して興味もなく、バラをどんなふうに

育てるのかも知らなかった私たちには、それは驚くべきものでした。

アルティッシモはこの花です。

アルティッシモの思い出_a0173527_00360010.jpg


本物は赤い色でももっと深みのあるものですが、

鋼鉄の直径五十センチ長さが三メートルはあるポールに誘引された

アルティッシモは、まるで真っ赤な火炎の柱のように風に揺れていたのです。

その後、私はバラ狂いとなって、最高200本くらいバラを育てたのでした。

季節季節にはバラを見る会などと称して、パーティを開いたり

していたのですよ。笑 

暢気なものでした。うかうかと暮らしていたころです。

日本の高温多湿の気候はバラづくりには向いていないことを、

やがて私は知りました。1週間おきの消毒なしでは日本での

バラづくりは不可能でした。バラはどんどん枯れていきました。

それでも随分長くバラに狂っていたのですが、バラの根に多数の

癌ができることを知って、やがてやめてしまったのです。

まだまだ黎明期の私と夫の懐かしい思い出です。

カナダでは消毒など一切いたしません。それでも細々ながら

今年もアルティッシモは咲きました。情熱の赤。素敵です。

薔薇の思い出を共有した夫は逝き、私はカナダに移住。

月日の経つのは本当に早い。

夫は逝ってしまったけれど、カナダで手に入れたバラたちは

厳しい気候にもかかわらず死なないのですね。

勿論立派にはなりませんが、不死身なのが不思議です。






by cyanagitani | 2017-07-04 00:56 | Comments(0)
<< リンゴとアナベルとベゴニアイル... 今年も隠し子の君子蘭咲きました。 >>



異郷の地ではぐくんだ花たちとChieko's Life
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